彼氏萌えだった40歳独身女が結婚したらしい。

現在42歳。今は結構幸せです。

父親

あたしには父親が…居るけど居ない
生きてるし連絡取れる
けどアレは父親じゃない
あしながおじさんだと思ってくれって
自分で言ってた
よし分かった、ATMと呼ぼう!
ほんとにそう呼んでた
たまに名前を呼び捨てで

たーーーーけしーーーー!
生きてる?

って送ると

父は一応生きてます
バイトも頑張ってます
今日もバイトです

とか返ってくる

とりあえず自分は必死ですアピール
そんな必死に稼いでます感出す
あしながおじさん居るんだ?

代表取締役がバイトもしてます?
お前の年収は知ってるんだぞ!

親子なのか?これは親子の会話なのか?

打って変わってあたしのパパは
優しくて温かくて良い人
実の父親の代わりに父親してくれてるパパ
愛人って意味ではない…
職業ヘルパー兼介護タクシーの運転手
あたしと母親専属で働いてくれてる
母親が片思いしてる堀川さん

今日母親が言った
匂いまでお父さんと一緒やん!気持ち悪い!!
好きな人に気持ち悪いという母親さすが

パパとあたしは一緒に眼科も行くし精神科もいく
特に眼科は一緒に待っていてくれる
最初は堀川さんって親父に似てるんだよね
という話から本当の父親みたいなんだよね
というプレッシャーを与えて遊んでたけど
段々普通に親子のような会話をしている

やっぱりお茶が良いねぇ
というと
そうや!お茶買わないとあかんで
ジュース飲んだらあかんねんで

堀川さんは家でお茶作ってるんでしょ?
いつ作ってるの?
と言うと

昨日は夕方時間あったから沸かして
1晩置いたら冷めるやろ?
それをペットボトルに入れると1つのやかんで
5本作れるんや
やかん2つで作るから一気に10本作っとくねん
それを今日こうして持ってきてるんやで

とお茶を見せてくれる
コーヒーは飲みたいというと

ブラックなら良いけどなー
砂糖入ってたらダメやん
俺はブラックしか飲まへんで

堀川さんは料理は作れない
毎週妹さんが家に来て作って貰ってら
あたしも毎週母親に作って持ってきてもらってる
一緒やなって笑ってる

堀川さんは嫁に捨てられた
娘が2人いてその1人があたしより1つ年下
堀川さんは嫁に家を出ていけと言われ
本当に出て行ってしばらくして帰ると
家には誰も居なかった
そして離婚してそれから娘とは会ってない

堀川さんに娘の話をすると
すごく嬉しそうに話をする
うちの親父ならこんな顔であたしの話なんて
しないだろうなと思う

そして堀川さんはいつも娘のことは
忘れてないと言う
うちの親父は常に自分の事しか
考えてないだろう

堀川さんは娘に会いたいんだと思う
けどなぜなのか
本当に困ったら娘から助けを求めてくるたわろう
と言って自分から連絡を取らない
でももし助けて欲しいと言われた時に
何か出来るようにと貯金している
うちの親父なら…

堀川さんと親父はどこか似ている
同じ歳だからってだけじゃないと思う
けど人としては堀川さんの方が温かい
優しくて父親としても堀川さんの方が優れてる
でも堀川さんも親父も離婚している

母親は堀川さんが親父に似てると思ってなかった
けどあたしが似てると言うと
酷く嫌がっていたけれど
最近似てて気持ち悪いという
母親が堀川さんを好きなのは
親父に似てるからだろう

でもあたしも母親も
親父のことは好きじゃない


という話を離婚してから
女性恐怖なのではないかと思われる
ヘルパーの奥井さん(息子がいる)にすると
父親って難しいですよねぇ…
といって感慨深い様子だったのを見て
この人も父親だった事に気付いて
父親ってものを愚痴ってさーせんって気持ちになった